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2005.07.24

大事件の巻 6(いよいよ堂々の完結)

J

さて、電車が動き出したのは良いのですが
自給自足(時速)は35キロを維持し、慎重にすすむとのこと。
その内容のアナウンスが3分置きに、
感情の上気した車掌から繰り返される。
車内は満員。
朝のラッシュより満員。
当然である。
だって、4時間ぶりの電車なんですもの!って、
ここは、アフリカ大陸を横断している路線バスの時刻表かああああ。

わたしは座っているので、隣の婆さんがぼやく、
「足が痛い」だけを
無視すればよいのであるが、前のつり革をつかまっている
人間は悲惨である。

まるでその人間達の姿は、俺を守ろうとするバリケードにみえた。

その奥には、ずらっと密着したひとの頭蓋骨がのぞいている。
これは、本当にベルリンの壁だ・・・。
そうおもった瞬間、ふと不安がよぎった。

果たして自分の駅で、無事に、このベルリンの壁を
打ち砕き、下車することができるだろうか、という
心配である。

ゆっくりとすすむ列車。
遅々としてすすまない列車。
車窓は暗黒の紙芝居がながれ、
車内は赤ん坊の悲鳴や、
人間の気持ち悪い熱気で埋まっている。
その合間を縫って、マイクからながれてくるのは、
車掌のご機嫌な声。
ふざけるなあああああああ!と、誰もがいまの状況を憂いていたはずである。

そしてようやく、窓の外に大きな黒い川がみえた。
鉄橋を渡る列車。
これを過ぎれば、遠く感じた我が家のある駅。
そして先の鉄橋には、車の赤いストップランプがずらりと
連なっているのがみえる。
よっしゃあああ!
電車だけがこれだけ時間がかかり、
ひょっとしたら、自動車はすいすいと
流れてたらどうしようなどと、
不安がよぎったこともあったが、
車も大渋滞である。

ざまあみろという感情ではなく、
自分が列車で戻ってきたことは損したことではないという
事実に、心の中でガッツポーズをしていた。

そしてなつかしの駅のホームに列車は滑り込んだ。
すると、隣の婆さんが、小太りの母親のほうに名残惜しそうに
、じゃあ気をつけて帰ってね、などと吐き捨てているのが
きこえた。
ひょっとして、この「足の痛い」婆さんは、俺と同じ駅で下車するのだろうかと、少し、同郷意識が芽生えかけたが、
案の定、俺と同じ駅で降りたのは、小太りのお母さんのほうだった。
そうだ。
アンタは農家を千葉の南のほうでやっているのだから、
あと、二時間は電車に揺られるのだ。(俺の妄想でしかないが)
足が痛いのはかわいそうではあるが、
「俺の上半身に長時間よりかかっていた罪」を帰り道でゆっくりと
償いなさい。

そして、俺はベルリンの壁に
向かって立ちあがり、血路を開いた。

ホームにおりたとき、俺の頭がやけに涼しいと感じたら、ヅラが
すっぽりはずれていた。(←ここらへんから、かなり妄想がはげしくなる)
車内のなかではぎとられたえらしい。
俺は夜風の冷たさをいっそう感じ、
腕の時計に視線をおとした。
時刻は11時近かった。
なんなら、新幹線で広島までいけた時間を
帰り道にすごしたことになる。

俺はだまって、列車に背を向けていた。

THE END

なかなか感動的な終わりだったでしょ。でもねえ、
実際は悲惨の局地だったんだよお。
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